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2024年2月18日日曜日

よもやま話-1.アテナとオリーブ-

ギリシャ神話において、女神アテナとオリーブは密接な関係があります。


アテナは、知恵、芸術、技術、戦争などを司る女神で彼女ゼウスの頭から生まれたとも、父親であるゼウスがティターン族の智慧の女神メティスを飲み込んだ際に、メティスの頭から生まれたともいわれています。


オリーブは、地中海沿岸で古くから栽培されている果樹で、オリーブの木は、常緑樹で、葉は光沢があり、冬でも落葉しません。


オリーブの実は、油分を多く含み、食用や化粧品などに用いられます。


アテナとオリーブの物語は、古代ギリシャの都市国家アテネの成立に関するものです。


アテネとポセイドンは、アテネの支配権をめぐって争いました。


大神ゼウスは、どちらがより人々にとって有益な贈り物をするかで、勝者を決めることにしました。


ポセイドンは、海から一頭の馬を召喚しました、この馬は強くて美しく戦争に役立ちます。


一方、アテナは、オリーブの木を地面に植えました、オリーブの木は平和と繁栄の象徴です。


大神ゼウスは、オリーブの木をより有益な贈り物と判断し、アテナにアテネの支配権を認めました。


アテネは、オリーブの木を街のシンボルとし、オリーブの木の枝を盾や兜に飾り、オリーブの葉は、平和と繁栄の象徴として、古代ギリシャから現代に至るまで、世界中で用いられています。


アテナとオリーブの物語は、古代ギリシャの人々にとって、知恵と平和が最も重要な価値であることを示しています。


切手は2023年ボスニアヘルツェゴビナ、クロアチア独立国併合発行の「神話と植物小型シート」で、切手にはオリーブの木、シート面には女神アテナが描かれています。




2024年2月15日木曜日

医学切手徒然草-8.血液循環の話-2.血液循環系の発見-

現代人体解剖の創始者と称されるアンドレアス・ヴェサリウス(1514~1564)は、1538年に『六枚の解剖図表』を出版し、その中に詳細な血管図を収録しています。


その5年後の1543年にかの有名な『ファブリカ(人体の構造に関する7つの本)』を出版し、その中で循環系の構造を記載し、全身を流れる血液の役割についての解剖学的基礎を確立しました。


更に1555年には、『ファブリカ』の第2版を出版し、心臓の小孔の否定と右心室から左心室への血液の流れを否定しています。


ベサリウスの偉大な業績も、当時金科玉条とされていたガレーノスの血液循環を全面的に否定することから、保守的な学者から猛烈な非難を受けて、以後20年間も認められませんでした。


切手は1942年ベルギー発行の「科学者切手」の中の一枚で、ベサリウスの肖像が描かれています。




切手は1989年ハンガリー発行の「医学の先駆者切手」で、ベサリウスの肖像と共に右上肢の解剖図が描かれています。





切手は1993年ベルギー発行の「ファブリカ誕生450年記念切手」で、ベサリウスの肖像と共に解剖の場面が描かれています。

 




2024年2月12日月曜日

一番切手-27.ウイルス性肝炎予防プログラムを描いた世界最初の切手-

 ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染することで炎症が起こる疾患です。


ウイルスの種類に応じて、A型、B型、C型、D型、E型、非A~E型、その他(サイトメガロウイルスやEBウイルスなど)、の7つに分類されます。


以下に代表的な肝炎ウイルスを簡単に解説しておきます。


1.A型肝炎ウイルス・E型肝炎ウイルス


A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスは共通している点が多く、どちらも糞口感染で感染が起こり急性肝炎として発症します。


糞口感染とは肝炎ウイルスに汚染された食べ物や水・氷を口から摂取することで感染することです。


A型肝炎であれば魚介類(カキ)、E型肝炎であればイノシシなどが特徴的な感染経路として知られています。


2.B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス・D型肝炎ウイルス


B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスは血液や体液などで感染し、慢性化しやすいという特徴があります。


これらのウイルスは以前は輸血によって感染していましたが、血液製剤の肝炎検査が的確に行われるようになり、輸血による感染は極めて稀になっています。


ウイルスは体液中にも分泌されることから、性行為感染症としての感染成立が増加してきていることが問題になってきています。


D型肝炎ウイルスは血液を介して感染しますが、B型肝炎ウイルスと同時感染することが知られています。


この場合は急性肝炎の症状が重篤化するリスクが高まります。


切手は2018年インド発行の「ウイルス性肝炎コントロールプログラム切手」で、ウイルス性肝炎予防と治療を促進する政府主導のプムグラムを表しています。


肝臓を両手で支えて守ること、注射器と輸血用血液・水道水(清潔な水)・一粒のしずくで献血を表現しています。


ウイルス性肝炎予防プログラムを描いた最初の切手です。





2024年2月10日土曜日

知識の扉-21.血液型によって蚊に刺されやすい人と刺されにくい人があるの??-

よく蚊に刺されやすい血液型と、刺されにくい血液型があるといわれますが、これは科学的な根拠があるのでしょうか??


巷では、O型の人は刺されやすく、A型の人は刺されにくいと言われているものの、これに関して科学的に検証した事例は世界的に見てもほとんど存在しませんでしたが、富山医科薬科大学(現、富山大学)で研究が行われ、論文が公表されました。


しかし、血液型による性格分類でされる批判と同様に、数ある血液型の中で特別ABO式血液型だけを基準にする科学的根拠は一切なく、蚊の吸血行動に影響を与えそうな血液型由来の物質も現在のところ知られていません。


これらのことから、刺されやすい血液型と、刺されにくい血液型があるという説は、科学的な根拠はありません。


蚊は二酸化炭素の密度が高い所、周りより温度が高い所へ向かう習性があります。


体温、におい、周りとの二酸化炭素の密度の違いなどで蚊は血を吸う相手を探します、そのため体温が高く、呼吸回数が多い、つまり新陳代謝が激しい人は特に刺されやすくなるのです。


普段は刺されにくい人でも、新陳代謝量が増える運動をした後や、ビールを飲んだ後は刺されやすくなります。


蚊が血液型物質の違いを感覚器で感じとって、吸血選択しているのではないと考えられています。


更に血液型物質は不揮発性物質の糖鎖であることからも、蚊が皮膚に降着する前に感知はできません。


切手は1960年インドネシア発行の「世界保健デー切手」で、ハマダラカが描かれています。




切手は1963年ドバイ発行の「マラリアとの闘い切手」の中の一枚で、沼地から発生するハマダラカが描かれています。





※ハマダラカは、止まった際に口吻、胸、腹部が一直線となり、地面に対して鋭角に止まり、かつ後肢を地面につけずに高く挙げる特徴のある止まり方をします※


切手は1983年ガボン発行の「有害昆虫切手」の中の一枚で、人の腕に止まって吸血しているネッタイシマカが描かれています。 




2024年2月8日木曜日

切手に見る医学と植物-11.国際果実野菜年-

2021年を「国際果実野菜年(International Year of Fruits and Vegetables:IYFV2021)」とすることが2019年12月に開催された第74回国連総会にて採択されました。


その結果2021年は、果実と野菜を摂ることによってもたらされる栄養上・健康上の利点について世界的に認識を深めることを目的に国連が定めた国際果実野菜年(International Year of Fruits and Vegetables:IYFV2021)となりました。


国連は、果実と野菜が人間の栄養、食料安全保障、健康、そして持続可能な開発目標(SDGs)に果たす重要な役割について、意識啓発を行うための貴重な機会としています。


果実と野菜とは、生の状態続きあり、実は野生から収穫した植物の食用部分(種子を得る部分、花、芽、葉、茎、新芽、根術)となります。


2021年モロッコ発行の「国際果実野菜年記念切手」で、地球の周りに各種果実と野菜が描かれています。





切手は2021年トンガ発行の「国際果実野菜年セルフのり連刷切手」で、上から順にスイカ、パッションフルーツ、パイナップル、バナナ、カボチャ、ココナツが描かれています。





切手は2021年イギリス王室属領オルダニー島発行の「国際果実野菜年切手8枚貼りの初日カバー」で、上部左からイチゴ、ケープグーズベリー(フルーツほおずき)、マメ、トマト、下部左からオレンジ、マルメロ(セイヨウカリン)、ニンジン、タマネギとニンニクが描かれています。

切手を貼った台紙にはリンゴ、初日スタンプにはブドウとリンゴなどの果物が描かれています。





 

2024年2月6日火曜日

一番切手-26.HPVワクチンを描いた世界最初の切手-

ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。


性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず多くの人々がHPVに感染し、そのうち一部の女性が将来高度前がん病変や子宮頸がんを発症することになります。


HPVは子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。


子宮頸がんは年間約10,000人が罹患し、約2,800人が死亡しており、患者数・死亡者数とも近年漸増傾向にあります。


特に、他の年齢層に比較して50歳未満の若い世代での罹患の増加が問題となっています。


発がん性HPVの中で、とくにHPV16型、HPV18型は特に前がん病変や子宮頸がんへ進行する頻度が高く、スピードも速いと言われていますが、HPV16型、HPV18型の感染は、HPVワクチンによって防ぐことができます。


HPV感染症を防ぐワクチンとしてのHPVワクチンは、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。


しかし、HPVワクチンは接種により、注射部位の一時的な痛み・腫れなどの局所症状は約8割の方に生じるとされています。


また、注射時の痛みや不安のために失神(迷走神経反射)を起こした事例が報告されていますが、これについては接種直後30分程度安静にすることで対応が可能です。


2013年4月に定期接種化されたHPVワクチンは、子宮頸がん予防の効果が期待される一方、接種後に広範な慢性の疼痛などの多様な症状がみられたため、2ケ月後の2013年6月に積極的勧奨の差し控えが実施され現在に至っています。


先進国ではHPVワクチンの接種が推奨されています


現在、世界の80カ国以上でHPVワクチン接種が進められていますが、先進国では既に9価ワクチンが主流となっています。


世界保健機関(WHO)も、9価ワクチンも含むこれまでの接種で「安全上の問題は見つかっていない」としてHPVワクチン接種を推奨しています。


子宮頸がんの90%以上を防ぐとして先進国では主流となっていましたが、 2020年7月21日日本においても9価ワクチンが認められたことからやっと先進国の仲間入りができたことになります。


切手は2020年オーストラリア発行の「医療の革新切手3」で、背景にはHPVと若い女性のシルエットそして注射器とHPVワクチンが描かれています。


HPVワクチンを描いた最初の切手です。


 




2024年2月4日日曜日

知識の扉-19.ライオンズクラブと『白い杖』の関係を知っていますか?-

みなさんは日常の生活の中で、目の不自由な人が使用されている『白い杖』を見かけたことは必ずあると思います。


この白杖(はくじょう)は、1930年にイリノイ州ペオリアのライオンズクラブ会員ジョージ・A・ボーナムが発明しました。


そして今、世界中の視覚障害者がこの『白い杖』を使用しています。


ライオンズクラブと『白い杖』との関係は、1925年第9回ライオンズクラブ国際大会においてゲストスピーカーのヘレン・ケラー女史(1880~1968)が、「ライオンズよ!闇を開く聖戦の騎士たれ」と呼びかけて以来、盲人を助け、眼を守る運動はライオンズクラブの奉仕活動の大きな柱になっています。


現在、アメリカでは10月15日が「白い杖安全の日」とされて視覚障害者に対する啓蒙活動が行われます。


ライオンズマークの意味は、会員とクラブが、ともに一つになって進むことを意味しています。


円の中にある大きなLは、法(Law)、自由(Liberty)、労働(Labor)、忠誠(Loyalty)、愛(Love)、生命(Life)、ライオン(Lion)、を象徴しています。


ライオンの顔は2方向を向いていますが、これは非利己的な奉仕をあらゆる方向に向かって行うことを意味し、かつ、1頭は過去の輝かしいライオンズの歴史を見守っており、他の1頭は前途遼遠たるライオンズの未来を見つめています。


切手は1980年スペイン発行の「ヘレン・ケラー切手」で、手話とともに彼女の肖像が描かれています。




切手は1964年オランダ発行の「サマースタンプ切手」の中の一枚で、白杖を持ち盲導犬に誘導される眼の不自由な人が描かれています。




切手は1967年オートボルタ発行の「国際ライオンズクラブ50年記念切手」で、ライオンズクラブのマークと共に、眼の不自由な人を導く光景が描かれています。




切手は1969年オートボルタ発行の「第12回ライオンズクラブ国際大会」で、眼の中に描かれたライオンズクラブのマークと共に、眼の不自由な人が白い杖を持っている光景が描かれています。




2024年2月1日木曜日

医学切手徒然草-7.血液循環の話-1.ガレーノスの血液循環説-

今回から数回に分けて血液循環について取り上げていきますのでお付き合い下さい。

ガレノス(Galen:130~201?)は、古代ローマ時代に活躍したギリシャの医師で、血液循環に関する独自の理論を提唱しました。


彼の理論は、おおよそ2世紀から17世紀までの間、医学界で広く受け入れられていました。


ガレノスの血液循環に関する理論は、動脈と静脈が血液を輸送する役割を果たすというものでした。


彼は、心臓が体内の血液を生成し、動脈を通じて全身に送り出すと考えそして、血液は体内の組織で消費され、静脈を通じて心臓に戻ると考えました。


この循環プロセスは、彼が「動脈血」と「静脈血」と呼んだ2つの異なる血液の存在を前提としていました。


ガレノスの理論は、当時の解剖学的な知識に基づいており、彼の時代では解剖学的な研究が限定的であったため、実際の循環プロセスを正確に理解することはできませんでした。


のため、彼の理論は後の時代において疑問視され、16世紀にウィリアム・ハーベーによって近代的な血液循環の理論が提唱されるまで主流の考え方となりました。


この誤った血液循環説は、1628年ウイリアム・ハーベーによって血液循環説が発表されるまで、金科玉条の如く、千数百年にわたって支持されてきました。、


したがって、ガレノスの血液循環に関する理論は、その時代の医学の範囲内で有効なものでしたが、現代の血液循環の理解とは異なる点があります。


切手は1966年イエーメン・アラブ共和国発行の「WHO庁舎落成記念切手」で、ガレーノスの肖像が描かれています。




切手は1996年ギリシャ発行の「国際医学オリンピック切手」の中の一枚で、ガレーノスが描かれています。





2024年1月30日火曜日

一番切手-25.トイレットペーパーに印刷された世界最初の切手-

トイレットペーパーを使った珍しいコロナ切手を紹介します。


2020年10月オーストリアからトイレットペーパーを使用した「コロナ切手」が発行されました。


この国でも新型コロナウイルス流行によるトイレットペーパー不足騒ぎが起きたそうです。


本物のトイレットペーパーに印刷されていますが、このままでは破れやすいのでエンボス加工紙3枚重ねに印刷されラミネート紙が裏打ちされています。


図案としては、ソーシャルディスタンスを1m確保する意味から仔象の体長で1mが描かれていますが、中々理解しにくい図案ですねぇ。


この仔象は人と人の距離1mを表現する"赤ちゃんゾウ"で、その上に大きさを比較する新型コロナウイルス・小さな虫・ハエ・ネズミが描かれています。 




2024年1月28日日曜日

医学切手徒然草-6.癌についてのアラカルト-

日本語でがんとは、「癌」と書きます。


これは、悪性腫瘍のなかでも特に上皮由来の「癌腫(上皮腫)」のことを意味しています。


英語ではがんのことをキャンサー(Cancer)またはカルチノーマ(Carcinoma)と呼びます。


ドイツ語ではがんのことをクレブス(Krebs)と呼びます。


キャンサー、カルチノーマ、クレブスの意味は、いずれも"カニ"の意味で、ギリシア語のカニを表わすカルチノウスが語源です。


これは、乳がんをよく観察するとあたかもカニが手足を広げたようなかたいしこりが、表面から触れるようになることを表現したものと言われています。


「癌」を表す「cancer」は、かに座 (cancer) と同じ単語です。


切手は1965年ニジェール発行の「がんとの戦い切手」で、がんに見立てられたカニを握りつぶすことによってがんとの戦いを表現しています。



切手は1976年オーストリア発行の「がん早期発見切手」で、恐ろしい形相をしたカニをがんに見立てています。




切手は1974年オランダ発行の「がんとの戦い切手」で、がんに見立てたカニをに治療を表す剣が突き立てられています。





切手は1979年パキスタン発行の「がんとの戦い切手」でがんに見立てた巨大なカニと戦う戦士を描くことによってがんとの戦いを表現しています。




2024年1月26日金曜日

切手に見る医学と植物-10.ポリフェノール-

ポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素から守るために作り出す物質で、抗酸化物質の代表で、分子内にフェノール性水酸基を複数(ポリ)もつ植物成分の総称なので、「ポリフェノール」と呼ばれておりポリフェノールは、数千種類以上もあると言われています。


ポリフェノールで代表的なものは赤ワイン、コーヒーやココアです。


ポリフェノールには、抗酸化作用があり老化を防ぐという仮設があります。


1980年代には、赤ワインのポリフェノールが良いというブームがありました。


ブドウの実・皮・種には、レスペラトロールと呼ばれるポリフェノールがあり、ブドウから作られる赤ワインが身体に良いとされました。


しかし公的研究機関によりますと、ポリフェノールの持つ抗酸化作用が、老化を防ぐというのは仮説の粋を出てていません。


要するに健康のためにどれだけの量を摂取すればよいかという厳密な量は、現時点ではわかっていません。


健康に良いからと言って赤ワインを日々多量に飲むと肝硬変などになるリスクも高まってしまいますから、適度に飲む必要があります。


切手は2001年ブルガリア発行の「ワインとワイン生産地切手」の中の一枚で、ガムザ赤ワインと製造に使われるブドウ及ババ・ヴィダ城が描かれています。



切手は2002年スペイン発行の「2002年原産地呼称のワイン切手」の中の一枚で、リオハ赤ワインと製造に使われるブドウ及ブドウ畑が描かれています。




切手は2009年サンマリノ発行の「ヨーロッパの著名なワイン切手」の中の一枚で、テッサーノ赤ワインが描かれています。




切手は2015年オーストリア発行の「オーストリアのワイン切手」の中の一枚で、カルヌントゥムの赤ワインと製造に使われるブドウ及びカルヌントゥム考古学公園が描かれています。






2024年1月24日水曜日

医学切手徒然草-5.HIVについて-

HIVとは、HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒューマン・ イムニュノデフィシエンシー・ ウイルス )のことで、ヒト免疫不全ウイルスと訳されています。


HIVは人の免疫細胞に感染して免疫細胞を破壊し、最終的に後天性免疫不全症候群(Acquired immune deficiency :アクワイアード ・イムニューム ・デフィシエンシー ・シンドローム(エイズ))を発症させるウイルスのことを言います。


エイズウイルスとは、新聞・テレビなどのマスメデイアでよく使用され、HIVを指す言葉と考えられていますが、医学用語ではなくマスコミ用語です。


HIVウイルスともよく表現されますが、HIVそのものでヒト免疫不全ウイルスと訳されますから、それにウイルスをつけて"ヒト免疫不全ウイルスウイルス"となってしまい、これは間違いです。


またAIDSは後天性免疫不全症候群(Acquired Immune Deficiency Syndrome)でHIVが免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のことですから、AIDSに感染するという言葉は誤りで、HIVに感染するというのが正しい言い方です。


まとめますと、HIVは後天性免疫不全症候群を引き起こすウイルスで、AIDSとはHIVによって免疫力が低下しておきる感染症です。


切手は1994年スペイン領アンドラ発行の「ヨーロッパ 切手 1994 - 発見と発明」の中の一枚で、HIVが描かれています。



切手は1995年バハマ発行の「世界エイズデー切手」の中の一枚で、白血球の中から血液中に出ていくHIVが描かれています。



切手は1991年エチオピア発行の「世界エイズデー切手」の中の一枚で、AIDSの病気のステージが描かれています。



切手は2006年ガーナ発行の「エイズ切手」の中の一枚で、AIDSを発症してやせ細った男女が描かれています。




切手は2005年セント・キッツ島発行の「ロータリークラブ創立100年記念切手」の中の一枚で、治療を待つAIDS患者が描かれています。





2024年1月22日月曜日

一番切手-24.新型コロナウイルス発祥地を描いた世界最初の切手-



2021年サントメ・プリンシペ発行(正式な国の発行ではなくエージェント会社発行)の小型シートで、切手面には新型コロナ対策をする医療従事者と新型コロナウイルスの模式図とともにこのウイルスの発祥地が中国武漢であることがはっきり記されています。


またシート面には中国武漢の海鮮市場、新型コロナウイルスの模式図、感染者数を表すグラフととともにこのウイルスの媒介者とされているコウモリが描かれています。


2021年11月時点これだけはっきりと新型コロナの発祥地が武漢であることが描かれたものは他にはないと思われます。


このウイルスの最初の発祥地は中国ではないと言い続けている中国政府(中国共産党)がこの切手を見れば、激怒するのではないでしょうか??!!


2024年1月20日土曜日

知識の扉-18.中世ヨーロッパにおけるの医師のシンボルを知っていますか?-

中世ヨーロッパでは、尿の観察を病気の重要な診断法として広く用いられていました。


医師はすべて透明のガラス容器の検尿瓶に尿を入れて、これを明るい光にかざして尿の色・混濁・浮遊物・匂いなどを観察し、病気を診断しました。


今でもヨーロッパの美術館や寺院には、この時代の医師の姿を描いた絵画や彫刻が数多く残されています。


中世の医師のシンボルこそがこの検尿瓶だったのです。


現在でも尿中の蛋白や糖などを調べ、様々な病気やその兆候を知るために尿検査は行われています。


1816年、フランスの医師ルネ・ラネンネック(1781~1826)はノートを丸めて女性の患者の胸にあて、聴診法を試みたところ心音を明瞭に聴くことができ驚き、そこでボール紙を丸めて糸で縛り、ニカワを塗って固めて作りそれをステトスコープ(Stetoscope:聴胸器)と命名しました。


1819年に「間接聴診法」という新たな専門用語を生み出し聴診器による聴診法が確立され、その結果検尿瓶から聴診器が内科医のシンボルとなります。


切手は1982年オーストリア発行の「第5回ヨーロッパ泌尿器学会会議」で、検尿瓶に取った尿をかざして観察するペルシアの名医アビケンナ(980~1037)の姿が描かれています。




切手は2005年ポーランド発行の「ポーランド医師会創立200年記念切手」で、白衣のポレケットに収められた聴診器が描かれています。




2024年1月18日木曜日

一番切手-23.世界自閉症啓発デーを描いた世界最初の切手-

自閉症とは、コミュニケーションが苦手、興味・行動の強いこだわり、相互的な対人関係の障害などを特徴とする発達障害で、 1歳~3歳頃までには、いずれかの特徴が現れるとされています。


これらの特徴が原因で社会生活が困難になっている状態を自閉症と定義しています。


女児より、男児に多く見られ傾向があります。


世界的には2170万人存在すると推定されています。


現在日本国内には推定36万人の自閉症者が存在するとされています。


一般に自閉症といわれる状態をアメリカ精神医学会の診断統計マニュアルの第4版(DSM-IV)とやWHOの国際疾病分類の診断基準ICD第10版(ICD-10)では、広汎性発達障害という表現でしめされ、DSMの第5版(DSM-5)では自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症と表現されています。


厳密には自閉症研究の成果により微妙な違いこそありますが、自閉症と同じ意味と考えられて、現在ではは自閉症スペクトラム障害という言い方が一般的になってきています。


毎年4月2日は、2007年12月18日国連が制定した「世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)」です。


世界各国で自閉症をはじめとする発達障がいへの理解を深めていくための取組を実施します。


切手は2017年クロアチア発行の「自閉症切手」で、独自の世界観を持つ自閉症の子供が描かれています。




切手は2022年スリランカ発行の「世界自閉症啓発デー切手」で、人の頭のシルエットとパズルと地球を描き自閉症の啓発を描いています。 





2024年1月16日火曜日

切手に見る医学と植物-9.リンゴ-

リンゴの種には、"青酸配糖体"と呼ばれる物質のひとつの"アミグダリン"が含まれていて、腸内細菌によってシアン化物に変わり、人体には有害です。


このシアン化物は、人を死に至らしめますが、リンゴ1個分の種では、少し気分が悪くなる程度のシアン化物さえも生成されませんので安心してください。


リンゴの種は、ハードシードコーティングによって毒素から保護されていますから、リンゴの種子を丸ごと食べてもその殆どが元の種の状態で消化器系を通過します。


しかし、種子を噛み潰すと腸内細菌によってシアン化物に変わり人体には有害となりますが、リンゴ種の毒素の量は、体が簡単に無害化できるほど少量です。


ヒトを殺すにはリンゴおよそ18個の種を噛み砕いて食べる必要があるので、現実このようなことは起こり得ないと思います。


リンゴを食べていて数個の種を食べてしまっても体に害を与えることはありませんので、安心して美味しいリンゴを堪能してください。


【おまけ】


リンゴ芯や種は犬にとってとても危険な物ですから、ワンちゃんにはくれぐれも種と芯を与えないように注意してください。


リンゴの実自体を上げることは全く問題ありません。


切手は1975年日本発行の「リンゴ100年記念切手」で、真ん中に赤いリンゴの実が、そして周囲にリンゴの木のシルエットが描かれている。





切手は1998年オーランド諸島発行の「オーランド諸島の栽培植物 - リンゴ切手」で、リンゴの断面、リンゴの花と果実と収穫の様子描かれています。







切手は2014年ポーランド発行の「ポーランドの地域産品小型シート」で、リンゴが描かれています。




切手は2011年ハンガリー発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、リンゴの実とリンゴの花が描かれています。




2024年1月13日土曜日

医学切手徒然草-4.AB型とO型の両親からAB型の子供は出来るの?-

ABO式血液型は、メンデルの遺伝の法則に従って遺伝しますので、 AB型とO型の両親からはA型とB型の子供しか出来ません。


しかし、これにも例外があり、AB型とO型の両親からAB型の子供が出来ることがあります。


A型遺伝子とB型遺伝子が同じ染色体に乗って遺伝することから、特殊な遺伝形式を取ります。


この特殊な遺伝形式は、(A2B3/O)と表現します。


AB型(A2B3/O)とO型(O)の両親から、遺伝子型(A2B3/O)となり、AB型の子供が出来ます。

この場合のAB型は本来のAB型よりA型抗原とB型抗原が弱い性質を持っています。


AB型(A2B3/O)とO型(O)の両親から、出来たAB型はA2B3型、A1B3型あるいはA2B型と呼びます。


また、この遺伝子型は(A2B3)と表現します。


普通のAB型の遺伝子は(AB)と表現します


このような特殊な遺伝をする血液型をcisAB(シスAB)と呼びます。


そして、本来のAB型をtransAB(トランスAB)と呼びます。


このcisAB(シスAB)の発現頻度は0.0012%と非常に稀です。


cisAB(シスAB)は、本来のメンデルの遺伝形式と異なるために、親子鑑定に大きな影響 を与えたり、産婦人科で新生児の取り違え騒動に発展することがあります。


このcisAB(シスAB)は1966年に大阪府赤十字血液センターの山口英夫博士が、AB型と O型の両親から、3人の子供全てがAB型という家系を始めて発見しました。


その後調査研究が続けられて、このcisAB(シスAB)は、徳島県と石川県で多く見られる ことも分かりました。


医学切手の鉄人も血液型の研究の中で、cisAB(シスAB)を数家系発見しています。


cisAB(シスAB)は、特殊な遺伝形式で、発現するだけで、病気などで発現することはありません。


メンデルの遺伝の法則にも例外があるケースを紹介しました。


切手は2000年オーストリア発行の「ABO式血液型発見100年記念切手」で、ABO式血液型をデザイ化しています。




切手は2002年アルバニア発行の、「献血の日記念切手」で、A、B、O型の血液型の人が描かれています。





切手は1974年日本発行の、「国際赤十字献血年記念切手」で、ローマ字の数は日本人の血液型の比率(A型40%・O型30%・B型20%・AB型10%)を表現しています。





2024年1月11日木曜日

知識の扉-16.指紋制度の導入に寄与した人物-

イギリス人のヘンリー・フォールズ (1843~1930)は、宣教師として1874年に来日し、キリスト教の布教の傍ら健康社(現在の聖路加国際病院)という医院を開設し医療活動に従事した医師で、彼は日本人が拇印を利用して個人の同一性確認を行っている事に興味を持ち研究を続け、1880年にイギリスの科学雑誌ネイチャーに、指紋に関する研究論文を発表しました。


このフォールズの研究発表がきっかけとなり、世界各国が指紋制度を導入することになります。


わが国警察における指紋制度は、警視庁において、1911(明治44)年4月1日に刑事課を新設し、課内に捜査、鑑識及び庶務係を設け、同時に指紋取扱規程を制定し、鑑識係において「指紋に関する事務」を担当することとなったのが最初です。


したがって2011年4月1日は、日本の警察指紋制度発足100周年にあたります。


切手は2011年発行の「日本警察指紋制度100周年オリジナルフレーム切手」で、シート面上部にはヘンリー・フォールズの写真とともに彼の功績と指紋捜査の説明が記載され、切手にはてい状紋・渦状紋・弓状紋の3種の指紋、フォールズの肖像、指紋採取が描かれています。




2024年1月9日火曜日

一番切手-22.梅毒感染予防を描いた世界最初の切手-

梅毒はペニシリンの登場によって一時期撲滅されるかと思われていましたが、ここ数年来世界的に流行していて、日本においても2023年は過去10年間で最多の梅毒す患者数が報告されています。

一度滅びかかった梅毒が再流行しているのです。


1930年代のフランスでも梅毒は、性病の一つとして流行していました。


この対策のために公衆絵衛生運動切手と銘打って、梅毒感染対策切手を発行したわけです。


切手は1937年フランス発行の「公衆絵衛生運動付加金付切手」と歌われていますが、梅毒感染予防切手で、女神が将来のフランスの国民を慈しむデザインで、梅毒感染予防を呼びかけています。

この切手は、梅毒感染予防切手として世界初のものです。




2024年1月6日土曜日

切手に見る医学と植物-8.柿-

柿は、「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。


ビタミンCをはじめ、カロテンや食物繊維などの健康成分が凝縮されています。


柿の実や葉は、殺菌作用や抗酸化作用など非常に高い栄養価を含んでいます。


しかし柿は、胃石を引き起こす可能性が極めて高いのです。


柿に含まれる「シブオール」と呼ばれる成分が胃酸と混ざることで固まり、食物繊維をくっつけてしまうと胃石(柿胃石)ができます。


そのことから胃酸が多い人や胃の働きが悪い人は柿の食べすぎには注意が必要です。


しかし柿は非常に栄養価が高いので、1日1個は食べれば良いとされています


干し柿に関しても1日1個が目安となります。


また柿は体温を下げる作用があることから、風邪をひいてしまった時に柿を食べるのは止めたほうが良いでしょう。


柿についてはも以下のエヒソードがあります。


豊臣秀吉の五奉行のひとりの石田三成(1560~1600)が関ヶ原の合戦で敗れ、処刑の直前に「水をくれ」と申し出たところ、「水はないが代わりに柿があるぞ」といわれ、それに対し石田三成は「柿は痰(胆)の毒だから食べない」と言った話があります。


この一言に役人は「これから死ぬ者がどうして体を気遣うのだ?」と嘲笑ったのに対して石田三成は、「汝らのような小者にとっては最もなことであるが、大志を持つものは最後の時まで命を惜しむものだ」と言って断ったという話が伝えられています


この言い伝えから現在でも柿は「痰に毒=体を冷やしてしまう」ので良くないというイメージが残ってしまったようです。


※東洋医学では痰は肺臓でできるのではなく、脾臓でできるとされています、ここで言う脾臓とは単なる脾臓だけでなく膵臓・胃腸などを含めた消化器全般を意味していて、痰は消化器系全体が悪くなって出てくることから、脾臓や胃腸に悪いことから痰の毒になるという意味と考えられます※


実際に柑橘系の果物にはカリウムが含まれており体を冷やす作用があることから、季節や食べるタイミングを間違えてしまうと、かえって体を冷やしすぎてしまい体調不良を引き起こしてしまうことがあるようです。


切手は1974年韓国発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、柿が描かれています。




切手は2020年日本発行の「秋のグリーティング切手10面シート」の中の一枚で、柿が描かれています。





切手は2015年日本発行の「ふみの日切手」の中の一枚で、干し柿柿が描かれています。





切手は2013年日本発行の「野菜とくだものシリーズ切手」の中の一枚で、柿が描かれています。






切手は2007年日本発行の「関ヶ原の合戦-天下分け目の戦い-フレーム切手」で、上段に東軍の徳川家康、黒田長政、福島正則、井伊直政、本多忠勝、下段に西軍の石田三成、大谷吉継、島左近、宇喜多秀家、島津義弘の代表的な戦国武将10名が登場し、その中の一枚に石田三成が描かれています。




よもやま話-1.アテナとオリーブ-

ギリシャ神話において、女神アテナとオリーブは密接な関係があります。 アテナは、知恵、芸術、技術、戦争などを司る女神で彼女ゼウスの頭から生まれたとも、父親であるゼウスがティターン族の智慧の女神メティスを飲み込んだ際に、メティスの頭から生まれたともいわれています。 オリーブは、地中海...