イスラム教国では赤新月と称し、マークは白地に赤色の三日月を用いていて、このマークも赤十字と全く同様に取り扱われています。
イスラム教国では、「十字はキリスト教を意味し、十字軍を連想する」として忌み嫌われたため、白地に赤色の三日月を識別マークとし、「赤新月社」(せきしんげつしゃ)と呼んでいます。
赤新月記章を使用することを最初に申請した国は、トルコです。
1929年,ジュネーブ条約改定の際に外交会議によって赤新月記章の使用は認められました。
トルコの国旗には三日月が使用されていますが,これは「オスマントルコ帝国の皇帝が戦線を訪れたとき,三日月と星が輝いた」という故事に由来しているそうです。
しかしすべてのイスラム教の国が赤新月を使用するとは限りません、インドネシアはイスラム教の国ですが,「インドネシア赤十字社」は赤十字マークを使用しています。
それぞれの国が、赤十字社を設立するときに決めた名称と標章が使用される事になっています。
切手は1915年トルコ発行の「オスマン帝国赤新月連盟慈善切手2」の中の一枚で、赤新月が描かれています。
切手は1944年トルコ発行の「赤新月切手」で、負傷兵を看護する看護師とともに赤新月が描かれています。
切手は2019年トルコ発行の「トルコ赤新月社創立15周年記念切手」で、切手右上に赤新月のマークと中央に赤新月記章のお置物が描かれています。
切手は1974年アラブ首長国連邦発行の「第3建国記念日切手」で、聴診器とともに赤新月マークと患者を診る医師及び医薬品が描かれています。