赤十字マークは、戦争や紛争などで傷ついた人びとと、その人たちを救護する軍の衛生部隊や赤十字の救護員・施設等を保護するためのマークです。
そのことから紛争地域等で「赤十字マーク」を掲げている病院や救護員などには、絶対に攻撃を加えてはならないと国際法や国内法で厳格に定められています。
赤十字マークは、病院や医療を象徴するマークだけでなくその使用については赤十字社と法律等に基づいて認められている組織に限られています。
当然のことながら一般の病院や医薬品などに使用することは禁止されています。
赤十字マークの配色は、赤十字の創設者アンリー・デュナンの祖国であるスイスに敬意を表して、スイス国旗の配色を逆にしたものが基になっています。
わずかに異なる標章を使用して,本物との間に混乱を招いては,大切な命を守る役割を果たせませんし、さらに,わずかに異なるだけで攻撃の対象になっても困りますから、「白地に赤い十字」とだけ定められています。
一般的に赤十字マークを作るときには、正方形5つの組み合わせで作ります。
赤十字マークの付いた切手は世界各国から発行されています。
切手は1931年米国発行の「赤十字100周年記念切手」で、切手左上に赤十字のマークが描かれています。
図案としては赤十字のマークを付けた修道女が地球を愛しむ姿が表現されています。
切手は2015年フランス発行の「赤十字付加金付ミニチュアシート」で、色々な赤十字マークが描かれています。
切手は1988年ドイツ連邦共和国発行の「赤十字切手」で、不揃いの方形による赤十字マークが描かれています。