このリンゴは、ゼウスとヘーラーが結婚する時に大地女神ガイアが贈ったもので、ヘラはこのリンゴをヘスペロスの娘たち(ヘスペリデス)と眠らない竜ラードーンに守らせていました。
肝心の庭園の場所が分からなかった為、コーカサス山に縛り付けられていたプロメテウスを救い出し、彼に助言を求めました。
その結果プロメテウスからアトラスの所へ行ってみてはどうかと言われます。
アトラスはヘラクレスはアトラスがリンゴを探しに行っている間、代わり天球を支える条件を出しました。
数日後アトラスがリンゴを持って帰ってきた時、ヘラクレスは交代するように言いましたが、アトラスは二度と重い天球など担ぎたくないので自分が、エウリュステウス王にリンゴを届けようとそう言ってごまかしました。
ヘラクレスは思案した後、「天球の担ぐ位置を変えたいので、ちょっと天球を持っていてくれ」と頼みました。
アトラスはちょっとの間ならいいかと天球を受け取った途端にヘラクレスはリンゴを奪って逃げたのです。
その後リンゴはエウリュステウス王に一度届けられますが、リンゴはもともとヘラのものであったことから女神アテナによりヘスペリデスの園に返却されます。
切手は1986年モナコ発行の「赤十字切手-ヘラクレスの試練-」の中の一枚で、黄金のリンゴの入手の光景が描かれています。