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2024年2月1日木曜日

医学切手徒然草-7.血液循環の話-1.ガレーノスの血液循環説-

今回から数回に分けて血液循環について取り上げていきますのでお付き合い下さい。

ガレノス(Galen:130~201?)は、古代ローマ時代に活躍したギリシャの医師で、血液循環に関する独自の理論を提唱しました。


彼の理論は、おおよそ2世紀から17世紀までの間、医学界で広く受け入れられていました。


ガレノスの血液循環に関する理論は、動脈と静脈が血液を輸送する役割を果たすというものでした。


彼は、心臓が体内の血液を生成し、動脈を通じて全身に送り出すと考えそして、血液は体内の組織で消費され、静脈を通じて心臓に戻ると考えました。


この循環プロセスは、彼が「動脈血」と「静脈血」と呼んだ2つの異なる血液の存在を前提としていました。


ガレノスの理論は、当時の解剖学的な知識に基づいており、彼の時代では解剖学的な研究が限定的であったため、実際の循環プロセスを正確に理解することはできませんでした。


のため、彼の理論は後の時代において疑問視され、16世紀にウィリアム・ハーベーによって近代的な血液循環の理論が提唱されるまで主流の考え方となりました。


この誤った血液循環説は、1628年ウイリアム・ハーベーによって血液循環説が発表されるまで、金科玉条の如く、千数百年にわたって支持されてきました。、


したがって、ガレノスの血液循環に関する理論は、その時代の医学の範囲内で有効なものでしたが、現代の血液循環の理解とは異なる点があります。


切手は1966年イエーメン・アラブ共和国発行の「WHO庁舎落成記念切手」で、ガレーノスの肖像が描かれています。




切手は1996年ギリシャ発行の「国際医学オリンピック切手」の中の一枚で、ガレーノスが描かれています。





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