この原理は、古代ギリシアの数学者・物理学者・発明家・天文学者でもあったアルキメデス(紀元前287?~紀元前212)が発見した物理学の法則で、"流体(液体や気体)中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける"というものです。
この原理を発見した経緯としては、ヒエロン2世が金細工職人に金塊を渡して、神殿に奉納するための誓いの王冠を作らせましたが、ヒエロン王は作られた王冠の金を金細工師が金を盗み、その重量分の銀を混ぜてごまかしたのではないかと疑念を待ちアルキメデスに王冠を壊さずに体積を測る方法を相談しますがアルキメデスもすぐには答えられず、いったん家に帰って考えることにした。
アルキメデスはある日、風呂に入り浴槽に入ると水面が高くなり、水が縁からあふれ出したのを見て見たアルキメデスは王冠を水槽に沈めれば、同じ体積分だけ水面が上昇することに気づきます。
要するに王冠の体積と等しい、増えた水の体積を測れば、つまり王冠の体積を測ることができることに気がついたアルキメデスは、服を着るのを忘れて表にとびだし「ヘウレーカ、ヘウレーカ!(わかった! わかったぞ!)」と叫びながら、裸のままで通りをかけだしたそうです。
確認の結果、王冠に銀が混ざっていることが確かめられ、不正がばれた金細工師は、死刑にされたと言われています。
切手は1971年ニカラグア発行の「数学切手」の中の一枚で、アルキメデスの原理が描かれています。
切手は1983年ギリシャ発行の「1983年ヨーロッパ切手 天才の偉大な業績切手」の中の一枚で、作図中のアルキメデスの背景に彼の原理が描かれています。
切手は1983年イタリア発行の「1983年ヨーロッパ切手 天才の偉大な業績切手」の中の一枚で、アルキメデスとともに彼が発明したアルキメディアン・スクリューが描かれています。
切手は1973年東ドイツ発行の「国営美術コレクション切手」の中の一枚で、バロック時代のイタリアの画家ドメニコ・フェッティ(1589頃~1623)作の『シラクサのアルキメデス』が描かれています。