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2024年2月15日木曜日

医学切手徒然草-8.血液循環の話-2.血液循環系の発見-

現代人体解剖の創始者と称されるアンドレアス・ヴェサリウス(1514~1564)は、1538年に『六枚の解剖図表』を出版し、その中に詳細な血管図を収録しています。


その5年後の1543年にかの有名な『ファブリカ(人体の構造に関する7つの本)』を出版し、その中で循環系の構造を記載し、全身を流れる血液の役割についての解剖学的基礎を確立しました。


更に1555年には、『ファブリカ』の第2版を出版し、心臓の小孔の否定と右心室から左心室への血液の流れを否定しています。


ベサリウスの偉大な業績も、当時金科玉条とされていたガレーノスの血液循環を全面的に否定することから、保守的な学者から猛烈な非難を受けて、以後20年間も認められませんでした。


切手は1942年ベルギー発行の「科学者切手」の中の一枚で、ベサリウスの肖像が描かれています。




切手は1989年ハンガリー発行の「医学の先駆者切手」で、ベサリウスの肖像と共に右上肢の解剖図が描かれています。





切手は1993年ベルギー発行の「ファブリカ誕生450年記念切手」で、ベサリウスの肖像と共に解剖の場面が描かれています。

 




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