ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染することで炎症が起こる疾患です。
ウイルスの種類に応じて、A型、B型、C型、D型、E型、非A~E型、その他(サイトメガロウイルスやEBウイルスなど)、の7つに分類されます。
以下に代表的な肝炎ウイルスを簡単に解説しておきます。
1.A型肝炎ウイルス・E型肝炎ウイルス
A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスは共通している点が多く、どちらも糞口感染で感染が起こり急性肝炎として発症します。
糞口感染とは肝炎ウイルスに汚染された食べ物や水・氷を口から摂取することで感染することです。
A型肝炎であれば魚介類(カキ)、E型肝炎であればイノシシなどが特徴的な感染経路として知られています。
2.B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス・D型肝炎ウイルス
B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスは血液や体液などで感染し、慢性化しやすいという特徴があります。
これらのウイルスは以前は輸血によって感染していましたが、血液製剤の肝炎検査が的確に行われるようになり、輸血による感染は極めて稀になっています。
ウイルスは体液中にも分泌されることから、性行為感染症としての感染成立が増加してきていることが問題になってきています。
D型肝炎ウイルスは血液を介して感染しますが、B型肝炎ウイルスと同時感染することが知られています。
この場合は急性肝炎の症状が重篤化するリスクが高まります。
切手は2018年インド発行の「ウイルス性肝炎コントロールプログラム切手」で、ウイルス性肝炎予防と治療を促進する政府主導のプムグラムを表しています。
肝臓を両手で支えて守ること、注射器と輸血用血液・水道水(清潔な水)・一粒のしずくで献血を表現しています。
ウイルス性肝炎予防プログラムを描いた最初の切手です。