秋の気配が漂いイチヨウが色づき始め特有の匂いが鼻をつく季節になってきました。
ギンナンの匂いは嫌ですが実は本当に美味しいですねぇ!
ギンナンは、イチョウの樹になる実の中のさらに殻に包まれた胚乳種の部分を言います。
ギンナンの果肉にはギンコール酸などのアレルギー物質が含まれており、人によっては素手で触るとかぶれることがあります。
ギンナンは古くから薬や食材として用いられてきましたが、実はギンナンは食べすぎると中毒を起こします。
ギンナンに含まれる有毒成分は4-メトキシピリドキシン(4-MPN)という物質で、4-MPNはビタミンB6と構造がよく似ているため、ビタミンB6が結合して働く場所へ誤って結合してしまいまい、ビタミンB6が本来の仕事をすることができず、ビタミンB6欠乏症となり中毒症状が起こるのです。
ギンナンを食べて引き起こされる主な中毒症状は嘔吐と痙攣で、ギンナンを食べてから1~12時間後に発症し、90時間以内(半数は24時間以内)に回復しますが、大量に食べべると死に至ることがあります。
小児で7~150個、成人は40~300個食べた時に中毒を起こす場合がありますが、大人でも5~6個で中毒を起こした事例が報告されています。
特に小児は身体が小さいため中毒症状を起こしやすいので食べすぎには注意が必要です。
ギンナンの有毒成分は煮ても焼いても無くなりませんので、ギンナンを安全に食べる方法は"食べる数を減らす"こと以外にありません。
要するに食べすぎないことです。
切手は2016年日本発行の「野菜と果物切手6集」の中の一枚でギンナンが描かれています。
切手は2006年中国発行の「植物切手」の中の一枚でイチヨウの木とともにたわわに実ったギンナンが描かれています。
切手は2010年日本発行の「ふるさと切手 国土緑化 神奈川県シート」の中の一枚で、切手には色づいたイチョウが描かれ、切手の耳紙の部分にはギンナンが描かれています。
※耳紙(みみがみ)またはマージンと呼ばれ、切手印面の周囲や、シートの余白部分こと※