私達が日常食べているバナナには種はありません。
バナナを輪切りにしてよく見ると、中心部に小さな黒い点がありますねぇ、これがバナナの種のなごりです。
野生のものだった大昔には立派に種は存在していました。
現在でもフィリピンやマレーシアあたりでは野生の種のあるバナナは存在しています。
本来種があったバナナに種がなくなったのは、遺伝子の突然変異によって偶然に種無しバナナが出現しました。
種のあるバナナは染色体を2組持つ「2倍体」ですが、これが突然変異で3組持つ「3
倍体」になったのです。
3倍体だと正常に減数分裂ができないため種が出来なくなったということです。
要するに奇数組の染色体では、子孫に分ける染色体をちょうど半分にすることが出来なくなった結果、種子を作ることができなくなってしまったということです。
種の無いこのバナナは人が食べるのに都合が良かったことから、大切に育て続けられて現在の種無しバナナとなったわけです。
切手は1981年サントメ・プリンシペ発行の「果実小型シート」で、たわわに実ったバナナが描かれています。
切手は1975年モルディブ発行の「トロピカルフルーツ切手」の中の一枚で、美味しそうなバナナが描かれています。
切手は1968年サモア発行の「地域農業の発展切手」の中の一枚で、バナナの断面が描かれていますが、中央に黒く種の痕跡が混られます。
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