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2023年12月16日土曜日

切手に見る医学と植物-6.サクランボ-

サクランボは、とても美味しい果実で、とにかく多彩な調理に利用できます。


この美味しいサクランボにも毒があります。


サクランボの果実には毒がなく、種に青酸配糖体のアミグダリンが含まれています。


サクランボの種を口の中で噛んだり、飲み込んでしまったりすると体内に有毒な青酸ガスを取り入れてしまう可能性があります。


アミグダリン自体に毒性はありませんが、消化管内で加水分解されて、青酸(シアン化水素)と呼ばれる有害物質を発生させるので危険なのです。


しかし種に含まれている毒物はごく微量であるため、死亡する可能性は非常に低く、致死量は体重60kgの成人で2.4kgですから、これだけの量の種を一度に食べることはありえないでしょう。


しかし致死量になるまで食べなかったとしても、軽い中毒症状を起こすことがあり、頭痛や意識混濁、吐き気などに見まわれることがありますが、種は食べないのが無難です。


巷での情報でサクランボの種を五粒食べるだけで大人が気絶するという情報を見たことがありますが、これは誇張です。


間違って種を1ね2個飲み込んでしまっても気にしすぎる必要はありませんが、毒のある種を進んで生で食べることは止めたほうが良いと思います。


アミグダリンが体によい成分であるという情報を見かけることがありますが、科学的に根拠はなく正しい情報ではありません。


アミグダリンは体に害を及ぼす有毒物質です。


一部の情報では、アミグダリンを「ビタミンB17」と称しているものがありますが、アミグダリンは生体の代謝に必須ではなく、欠乏症も報告されていません。


そのためビタミンの定義には該当しないと明確に否定されています。


切手は1989年日本発行の「山形版「さくらんぼ」小型シート」で、見事に実ったサクランボが描かれています。





切手は1973年サンマリノ発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、見事に実ったサクランボが描かれています。





切手は2009年ポーランド発行の「花と果実切手」の中の一枚で、見事に実ったサクランボが描かれています。




切手は1974年韓国発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、見事に実ったサクランボが描かれています。





切手は2018年中国発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、見事に実ったサクランボが描かれています。




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