現在世界各国で使用されている赤十字のマークは、「赤十字」、「赤新月」がありますが、イスラエルが独自に使用している「ダビデの赤盾」は正式には、赤十字マークとしては認められていません。
いわゆる赤十字マークは、中世の十字軍を連想させるものとしてイスラム教の国々を中心に忌み嫌われ、使用されることなくかわりに赤新月マークが用いられています。
さらにキリスト教でもイスラム教でもない国はその両方ともを否定せざるを得ず、紆余曲折の末に、「レッドクリスタル(Red Crystal:赤水晶、赤菱形、赤菱)」が第3のマークとして定められました。
2005年12月8日の国際赤十字締約国会議で決定し、2007年1月14日にジュネーブ条約の第3追加議定書が発効して正式に追加されました。
レッドクリスタルを描いた第一号切手としては、以下に紹介する2007年にクロアチアから発行された「国際赤十字デー切手」です。
切手には、赤十字、赤新月、レッドクリスタルの各マークの国際承認年が記載されています。
ちなみにクロアチアは、ローマ・カトリック教国でイスラム教国ではありません。
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