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2024年2月4日日曜日

知識の扉-19.ライオンズクラブと『白い杖』の関係を知っていますか?-

みなさんは日常の生活の中で、目の不自由な人が使用されている『白い杖』を見かけたことは必ずあると思います。


この白杖(はくじょう)は、1930年にイリノイ州ペオリアのライオンズクラブ会員ジョージ・A・ボーナムが発明しました。


そして今、世界中の視覚障害者がこの『白い杖』を使用しています。


ライオンズクラブと『白い杖』との関係は、1925年第9回ライオンズクラブ国際大会においてゲストスピーカーのヘレン・ケラー女史(1880~1968)が、「ライオンズよ!闇を開く聖戦の騎士たれ」と呼びかけて以来、盲人を助け、眼を守る運動はライオンズクラブの奉仕活動の大きな柱になっています。


現在、アメリカでは10月15日が「白い杖安全の日」とされて視覚障害者に対する啓蒙活動が行われます。


ライオンズマークの意味は、会員とクラブが、ともに一つになって進むことを意味しています。


円の中にある大きなLは、法(Law)、自由(Liberty)、労働(Labor)、忠誠(Loyalty)、愛(Love)、生命(Life)、ライオン(Lion)、を象徴しています。


ライオンの顔は2方向を向いていますが、これは非利己的な奉仕をあらゆる方向に向かって行うことを意味し、かつ、1頭は過去の輝かしいライオンズの歴史を見守っており、他の1頭は前途遼遠たるライオンズの未来を見つめています。


切手は1980年スペイン発行の「ヘレン・ケラー切手」で、手話とともに彼女の肖像が描かれています。




切手は1964年オランダ発行の「サマースタンプ切手」の中の一枚で、白杖を持ち盲導犬に誘導される眼の不自由な人が描かれています。




切手は1967年オートボルタ発行の「国際ライオンズクラブ50年記念切手」で、ライオンズクラブのマークと共に、眼の不自由な人を導く光景が描かれています。




切手は1969年オートボルタ発行の「第12回ライオンズクラブ国際大会」で、眼の中に描かれたライオンズクラブのマークと共に、眼の不自由な人が白い杖を持っている光景が描かれています。




2024年2月1日木曜日

医学切手徒然草-7.血液循環の話-1.ガレーノスの血液循環説-

今回から数回に分けて血液循環について取り上げていきますのでお付き合い下さい。

ガレノス(Galen:130~201?)は、古代ローマ時代に活躍したギリシャの医師で、血液循環に関する独自の理論を提唱しました。


彼の理論は、おおよそ2世紀から17世紀までの間、医学界で広く受け入れられていました。


ガレノスの血液循環に関する理論は、動脈と静脈が血液を輸送する役割を果たすというものでした。


彼は、心臓が体内の血液を生成し、動脈を通じて全身に送り出すと考えそして、血液は体内の組織で消費され、静脈を通じて心臓に戻ると考えました。


この循環プロセスは、彼が「動脈血」と「静脈血」と呼んだ2つの異なる血液の存在を前提としていました。


ガレノスの理論は、当時の解剖学的な知識に基づいており、彼の時代では解剖学的な研究が限定的であったため、実際の循環プロセスを正確に理解することはできませんでした。


のため、彼の理論は後の時代において疑問視され、16世紀にウィリアム・ハーベーによって近代的な血液循環の理論が提唱されるまで主流の考え方となりました。


この誤った血液循環説は、1628年ウイリアム・ハーベーによって血液循環説が発表されるまで、金科玉条の如く、千数百年にわたって支持されてきました。、


したがって、ガレノスの血液循環に関する理論は、その時代の医学の範囲内で有効なものでしたが、現代の血液循環の理解とは異なる点があります。


切手は1966年イエーメン・アラブ共和国発行の「WHO庁舎落成記念切手」で、ガレーノスの肖像が描かれています。




切手は1996年ギリシャ発行の「国際医学オリンピック切手」の中の一枚で、ガレーノスが描かれています。





2024年1月30日火曜日

一番切手-25.トイレットペーパーに印刷された世界最初の切手-

トイレットペーパーを使った珍しいコロナ切手を紹介します。


2020年10月オーストリアからトイレットペーパーを使用した「コロナ切手」が発行されました。


この国でも新型コロナウイルス流行によるトイレットペーパー不足騒ぎが起きたそうです。


本物のトイレットペーパーに印刷されていますが、このままでは破れやすいのでエンボス加工紙3枚重ねに印刷されラミネート紙が裏打ちされています。


図案としては、ソーシャルディスタンスを1m確保する意味から仔象の体長で1mが描かれていますが、中々理解しにくい図案ですねぇ。


この仔象は人と人の距離1mを表現する"赤ちゃんゾウ"で、その上に大きさを比較する新型コロナウイルス・小さな虫・ハエ・ネズミが描かれています。 




2024年1月28日日曜日

医学切手徒然草-6.癌についてのアラカルト-

日本語でがんとは、「癌」と書きます。


これは、悪性腫瘍のなかでも特に上皮由来の「癌腫(上皮腫)」のことを意味しています。


英語ではがんのことをキャンサー(Cancer)またはカルチノーマ(Carcinoma)と呼びます。


ドイツ語ではがんのことをクレブス(Krebs)と呼びます。


キャンサー、カルチノーマ、クレブスの意味は、いずれも"カニ"の意味で、ギリシア語のカニを表わすカルチノウスが語源です。


これは、乳がんをよく観察するとあたかもカニが手足を広げたようなかたいしこりが、表面から触れるようになることを表現したものと言われています。


「癌」を表す「cancer」は、かに座 (cancer) と同じ単語です。


切手は1965年ニジェール発行の「がんとの戦い切手」で、がんに見立てられたカニを握りつぶすことによってがんとの戦いを表現しています。



切手は1976年オーストリア発行の「がん早期発見切手」で、恐ろしい形相をしたカニをがんに見立てています。




切手は1974年オランダ発行の「がんとの戦い切手」で、がんに見立てたカニをに治療を表す剣が突き立てられています。





切手は1979年パキスタン発行の「がんとの戦い切手」でがんに見立てた巨大なカニと戦う戦士を描くことによってがんとの戦いを表現しています。




2024年1月26日金曜日

切手に見る医学と植物-10.ポリフェノール-

ポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素から守るために作り出す物質で、抗酸化物質の代表で、分子内にフェノール性水酸基を複数(ポリ)もつ植物成分の総称なので、「ポリフェノール」と呼ばれておりポリフェノールは、数千種類以上もあると言われています。


ポリフェノールで代表的なものは赤ワイン、コーヒーやココアです。


ポリフェノールには、抗酸化作用があり老化を防ぐという仮設があります。


1980年代には、赤ワインのポリフェノールが良いというブームがありました。


ブドウの実・皮・種には、レスペラトロールと呼ばれるポリフェノールがあり、ブドウから作られる赤ワインが身体に良いとされました。


しかし公的研究機関によりますと、ポリフェノールの持つ抗酸化作用が、老化を防ぐというのは仮説の粋を出てていません。


要するに健康のためにどれだけの量を摂取すればよいかという厳密な量は、現時点ではわかっていません。


健康に良いからと言って赤ワインを日々多量に飲むと肝硬変などになるリスクも高まってしまいますから、適度に飲む必要があります。


切手は2001年ブルガリア発行の「ワインとワイン生産地切手」の中の一枚で、ガムザ赤ワインと製造に使われるブドウ及ババ・ヴィダ城が描かれています。



切手は2002年スペイン発行の「2002年原産地呼称のワイン切手」の中の一枚で、リオハ赤ワインと製造に使われるブドウ及ブドウ畑が描かれています。




切手は2009年サンマリノ発行の「ヨーロッパの著名なワイン切手」の中の一枚で、テッサーノ赤ワインが描かれています。




切手は2015年オーストリア発行の「オーストリアのワイン切手」の中の一枚で、カルヌントゥムの赤ワインと製造に使われるブドウ及びカルヌントゥム考古学公園が描かれています。






2024年1月24日水曜日

医学切手徒然草-5.HIVについて-

HIVとは、HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒューマン・ イムニュノデフィシエンシー・ ウイルス )のことで、ヒト免疫不全ウイルスと訳されています。


HIVは人の免疫細胞に感染して免疫細胞を破壊し、最終的に後天性免疫不全症候群(Acquired immune deficiency :アクワイアード ・イムニューム ・デフィシエンシー ・シンドローム(エイズ))を発症させるウイルスのことを言います。


エイズウイルスとは、新聞・テレビなどのマスメデイアでよく使用され、HIVを指す言葉と考えられていますが、医学用語ではなくマスコミ用語です。


HIVウイルスともよく表現されますが、HIVそのものでヒト免疫不全ウイルスと訳されますから、それにウイルスをつけて"ヒト免疫不全ウイルスウイルス"となってしまい、これは間違いです。


またAIDSは後天性免疫不全症候群(Acquired Immune Deficiency Syndrome)でHIVが免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のことですから、AIDSに感染するという言葉は誤りで、HIVに感染するというのが正しい言い方です。


まとめますと、HIVは後天性免疫不全症候群を引き起こすウイルスで、AIDSとはHIVによって免疫力が低下しておきる感染症です。


切手は1994年スペイン領アンドラ発行の「ヨーロッパ 切手 1994 - 発見と発明」の中の一枚で、HIVが描かれています。



切手は1995年バハマ発行の「世界エイズデー切手」の中の一枚で、白血球の中から血液中に出ていくHIVが描かれています。



切手は1991年エチオピア発行の「世界エイズデー切手」の中の一枚で、AIDSの病気のステージが描かれています。



切手は2006年ガーナ発行の「エイズ切手」の中の一枚で、AIDSを発症してやせ細った男女が描かれています。




切手は2005年セント・キッツ島発行の「ロータリークラブ創立100年記念切手」の中の一枚で、治療を待つAIDS患者が描かれています。





2024年1月22日月曜日

一番切手-24.新型コロナウイルス発祥地を描いた世界最初の切手-



2021年サントメ・プリンシペ発行(正式な国の発行ではなくエージェント会社発行)の小型シートで、切手面には新型コロナ対策をする医療従事者と新型コロナウイルスの模式図とともにこのウイルスの発祥地が中国武漢であることがはっきり記されています。


またシート面には中国武漢の海鮮市場、新型コロナウイルスの模式図、感染者数を表すグラフととともにこのウイルスの媒介者とされているコウモリが描かれています。


2021年11月時点これだけはっきりと新型コロナの発祥地が武漢であることが描かれたものは他にはないと思われます。


このウイルスの最初の発祥地は中国ではないと言い続けている中国政府(中国共産党)がこの切手を見れば、激怒するのではないでしょうか??!!


2024年1月20日土曜日

知識の扉-18.中世ヨーロッパにおけるの医師のシンボルを知っていますか?-

中世ヨーロッパでは、尿の観察を病気の重要な診断法として広く用いられていました。


医師はすべて透明のガラス容器の検尿瓶に尿を入れて、これを明るい光にかざして尿の色・混濁・浮遊物・匂いなどを観察し、病気を診断しました。


今でもヨーロッパの美術館や寺院には、この時代の医師の姿を描いた絵画や彫刻が数多く残されています。


中世の医師のシンボルこそがこの検尿瓶だったのです。


現在でも尿中の蛋白や糖などを調べ、様々な病気やその兆候を知るために尿検査は行われています。


1816年、フランスの医師ルネ・ラネンネック(1781~1826)はノートを丸めて女性の患者の胸にあて、聴診法を試みたところ心音を明瞭に聴くことができ驚き、そこでボール紙を丸めて糸で縛り、ニカワを塗って固めて作りそれをステトスコープ(Stetoscope:聴胸器)と命名しました。


1819年に「間接聴診法」という新たな専門用語を生み出し聴診器による聴診法が確立され、その結果検尿瓶から聴診器が内科医のシンボルとなります。


切手は1982年オーストリア発行の「第5回ヨーロッパ泌尿器学会会議」で、検尿瓶に取った尿をかざして観察するペルシアの名医アビケンナ(980~1037)の姿が描かれています。




切手は2005年ポーランド発行の「ポーランド医師会創立200年記念切手」で、白衣のポレケットに収められた聴診器が描かれています。




2024年1月18日木曜日

一番切手-23.世界自閉症啓発デーを描いた世界最初の切手-

自閉症とは、コミュニケーションが苦手、興味・行動の強いこだわり、相互的な対人関係の障害などを特徴とする発達障害で、 1歳~3歳頃までには、いずれかの特徴が現れるとされています。


これらの特徴が原因で社会生活が困難になっている状態を自閉症と定義しています。


女児より、男児に多く見られ傾向があります。


世界的には2170万人存在すると推定されています。


現在日本国内には推定36万人の自閉症者が存在するとされています。


一般に自閉症といわれる状態をアメリカ精神医学会の診断統計マニュアルの第4版(DSM-IV)とやWHOの国際疾病分類の診断基準ICD第10版(ICD-10)では、広汎性発達障害という表現でしめされ、DSMの第5版(DSM-5)では自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症と表現されています。


厳密には自閉症研究の成果により微妙な違いこそありますが、自閉症と同じ意味と考えられて、現在ではは自閉症スペクトラム障害という言い方が一般的になってきています。


毎年4月2日は、2007年12月18日国連が制定した「世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)」です。


世界各国で自閉症をはじめとする発達障がいへの理解を深めていくための取組を実施します。


切手は2017年クロアチア発行の「自閉症切手」で、独自の世界観を持つ自閉症の子供が描かれています。




切手は2022年スリランカ発行の「世界自閉症啓発デー切手」で、人の頭のシルエットとパズルと地球を描き自閉症の啓発を描いています。 





2024年1月16日火曜日

切手に見る医学と植物-9.リンゴ-

リンゴの種には、"青酸配糖体"と呼ばれる物質のひとつの"アミグダリン"が含まれていて、腸内細菌によってシアン化物に変わり、人体には有害です。


このシアン化物は、人を死に至らしめますが、リンゴ1個分の種では、少し気分が悪くなる程度のシアン化物さえも生成されませんので安心してください。


リンゴの種は、ハードシードコーティングによって毒素から保護されていますから、リンゴの種子を丸ごと食べてもその殆どが元の種の状態で消化器系を通過します。


しかし、種子を噛み潰すと腸内細菌によってシアン化物に変わり人体には有害となりますが、リンゴ種の毒素の量は、体が簡単に無害化できるほど少量です。


ヒトを殺すにはリンゴおよそ18個の種を噛み砕いて食べる必要があるので、現実このようなことは起こり得ないと思います。


リンゴを食べていて数個の種を食べてしまっても体に害を与えることはありませんので、安心して美味しいリンゴを堪能してください。


【おまけ】


リンゴ芯や種は犬にとってとても危険な物ですから、ワンちゃんにはくれぐれも種と芯を与えないように注意してください。


リンゴの実自体を上げることは全く問題ありません。


切手は1975年日本発行の「リンゴ100年記念切手」で、真ん中に赤いリンゴの実が、そして周囲にリンゴの木のシルエットが描かれている。





切手は1998年オーランド諸島発行の「オーランド諸島の栽培植物 - リンゴ切手」で、リンゴの断面、リンゴの花と果実と収穫の様子描かれています。







切手は2014年ポーランド発行の「ポーランドの地域産品小型シート」で、リンゴが描かれています。




切手は2011年ハンガリー発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、リンゴの実とリンゴの花が描かれています。




よもやま話-1.アテナとオリーブ-

ギリシャ神話において、女神アテナとオリーブは密接な関係があります。 アテナは、知恵、芸術、技術、戦争などを司る女神で彼女ゼウスの頭から生まれたとも、父親であるゼウスがティターン族の智慧の女神メティスを飲み込んだ際に、メティスの頭から生まれたともいわれています。 オリーブは、地中海...