キメラは、ギリシャ神話に登場する伝説の生物「キマイラ」に由来して名付けられました。
キメラは、ライオンの頭と山羊の胴体、蛇の尻尾を持ち、口からは火炎を吐く神話上の生物で、リュキアに住み、カーリア王アミソーダロスに育てられたが、ペガサスに乗る英雄ベレロポーンに退治されてしまいます。
ライオンの頭は恐怖を引き起こし、山羊の体は優雅さを表し、竜の尾は強力な武器を象徴しています。
これら3つの異なる要素が一体化されているため、キメラは不気味な、そして美しい存在として描かれることがありますが、この怪物は死の象徴でもあるため、恐怖の象徴として描かれることもあります。
キメラの出現には様々な説があり、一説によるとエキドナとテュポンの子供とも言われますが、、キマイラが最初に登場したのはホメーロスの『イーリアス』でのことであり、そこではキマイラはトロイア戦争中の戦場に現れました。
その後、ベラロフォーンはペガサスに乗ってキメラを倒し、人々を救ったとされています。
生物学における キメラ (chimera) とは、同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっているような状態の個体のことをいいます。
2つ以上の受精卵(接合体)が合わさってできた個体を言い、 二卵性双生児の場合に1人で2種類の血液型(例:A型とAB型)を持っているような現象を言います。
この怪物が生物学におけるキメラの語源となった訳です。
キメラの発現頻度は、1/700000であるといわれ、非常に稀な存在です。
しかし、キメラの人の血液型判定には非常に苦労することがあります。
実際、血液の鉄人も今までに2例のキメラを経験していますが、血液型判定には非常に困りました。
例を挙げると、血液の中の95%がA型で残りの5%がAB型だったとすると、血液検査1回目では、A型と判定され、2回目では判定保留となり、正しい血液型判定に苦慮することがあります。
このように血液での血液型判定に支障があるときは、唾液中の型物質検査で正確な血液型判定が可能となる場合もあります。
キメラの人の血液型で注意しなければならないのは、ABO式血液検査はもちろんのことですが、Rho式血液検査やその他の血液型の判定には十分注意することが必要となります。
切手は1971年サンマリノ発行の「神話切手」の中の一枚で、キメラの像が描かれています。
切手は1914年イピロス発行の「キメラ切手」の中の一枚で、ドクロとともにキメラが描かれています。
切手は1931年ギリシャ発行の「ギリシャ神話切手」の中の一枚で、ペガサスに乗った英雄ベレロポーンが描かれています。
切手は2009年ギリシャ発行の「ギリシャ神話切手」の中の一枚で、ペガサスに乗った英雄ベレロポーンが描かれています。
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