四谷怪談とは、元禄時代に起きたとされる事件を基に創作された日本の怪談で、
田宮伊右衛門の妻岩が伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たすという物語です。
この話は日本一有名な怪談とされ、歌舞伎・映画・テレビドラマ化されています。
お岩さんの祟を防ぐ意味から、『東海道四谷怪談』を上演する際は、お岩役を演じる役者や関係者一同が成功祈願としてお岩詣でに行くのがならわしで、それは現在になっても変わりません。
私も子供の頃お岩さんの映画を上映している舞台に無事故祈願を願って祀られていたのを記憶しています。
切手は2003年モルディブ発行の「日本美術 - 幽霊と悪魔切手」の中の一枚で、江戸時代後期の大坂の浮世絵師春江斎北英(生没年不詳)の『百物語のお岩』が描かれています。
この作品は歌舞伎の役者絵でもあり、夫の伊右衛門を演じるのは歌舞伎役者の二代目嵐璃寛(1788~1837)で、破れ提灯がお岩の顔になっていますが、この題材は葛飾北斎の「百物語 お岩」をそっくり拝借したものです。
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