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2023年10月18日水曜日

切手に描かれたモンスター-12.ロンドン塔に出没するアン・ブーリン王妃の亡霊-

イギリスのロンドンにあるロンドン塔は、11世紀に建てられこれまで多くの人が処刑され、また幽霊の名所として名高く、色々な霊が出没していると言い伝えられていて、中でも特に有名なのはアン・ブーリンの幽霊です。


アン・ブーリン(1501頃~1536)は16世紀のイギリスの国王ヘンリー8世(1941~1547)の王妃でしたが、男子が出来ない彼女に嫌気がさし王妃になってわずか3年後には不倫の罪を着せ処刑してしまいます。


実際は不倫ではなく、子供を欲しがっていたヘンリー8世の期待に答えられなかったのが真相だったと言われていますが、ヘンリー8世はアンが処刑された翌日には別の女性と結婚していることからこのことは疑わしいてされています。


1536年5月19日、アンは首切り台に頭を乗せさせられ、そこへオノが振り下ろされて首は切断され処刑は終わりましたが、その翌日からもうアンの幽霊は出没し始めたとされています。


中でも特に有名な目撃例としては、


処刑の翌日の晩、霧の濃い夜、首のない四頭の馬が引く馬車がロンドン塔へ向かって走っているのが目撃され、馬車の中には首から上のないアンが自らの首を抱いて座っていたと囁かれています。


この処刑をきっかけにして次々とアンの幽霊は現れるようになり、特に処刑されたロンドン塔で多くみられるようになり、多くの目撃者もいるとのことです。


ある夜、この塔の衛兵が塔の中を監視していると、ある一つの部屋だけ明かりがついているのを発見し、「このような時間には誰もいないはずなのに・・」と思って、窓からそっと中を覗いて見ると衛兵は思わず「あっ!」と驚きの声をあげてしまった。


そこには生前の姿そのままで、鮮やかなドレスに身を包んだアンが家臣を従えて中を歩きやがてスーッと姿を消しそれにつられるかのように、中にいた家臣たち全てが同じようにスーッと消えると同時に部屋の中も突然真っ暗になり、いきなり辺りを静寂が支配した、などの目撃例が後を絶たず多くの人を震え上がらせています。


ある日自分がその幽霊の写真を撮るて意気込んだあるカメラマンは、深夜アンの亡霊は現れたため急いでシャッターを切ろうとした瞬間、アンの霊はカメラマンに気づきカメラマンにすごいスピードで迫りぶつかるとと思う暇もなく、アンの霊はカメラマンの身体をすり抜けアンはそのまま進み続けてやがて消えてしまったと回顧しています。


そのカメラマンは翌日フィルムを現像してみると、そのフイルムは最初から最後まで真っ白に感光していたとのことです。


切手は1992年モルディブ発行の「世界のミステリーシリーズ」の中の一枚で、ロンドン塔に出没するアン・ブーリンの幽霊が描かれています。




切手は1997年イギリス発行の「ヘンリー8世生誕450年記念切手」の中の一枚で、アン・ブーリンが描かれています。

 



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