モモは甘くてとても美味しい果実ですが、モモの種には毒が含まれています。
モモの種の毒というのは種の殻の中に含まれている種子の中に含まれています。
モモの種の種子に含まれれいる毒は「アミグダリン」や「プルナシン」というシアン化合物です。
実際アミグダリン自体には毒はないといわれています。
アミグダリンはビタミンCとともに摂取すると毒性が高まるとの報告があります。
モモの種の種子が分解され発生したシアン化合物には青酸が含まれていますが、青酸も長期保存することで種子の中で分解され、人の体に害を与えることはありません。
種子に青酸が含まれていますが、果実には含まれていないので安心して食べてください。
青酸中毒とは軽度の場合はめまいや、喉や胃に灼熱感を覚えたり嘔吐や発汗などの症状が現れ、酷いときには神経障害による歩行困難、発熱、意識混濁、昏睡、呼吸困難に陥って死にいたることもあります。
アミグダリンは桃に存在するエムルシンによりどんどん分解されてなくなることから、よく熟れた桃を食べる分には全く心配入りません。
実際のこと モモの種は大きいので誤って種ごと食べてしまうことはないでしょう。
桃の種である桃仁に含まれるアミグダリンは1.5%ほどで、致死量に必要な桃仁は100個以上です。
青酸の致死量は、遊離した青酸の状態で経口摂取で200~300mgといわれていますからこの量を満たすためには多くのアミグダリンが必要になります、要するに実にすると100個から300個ほど必要です。
少量であれば死に至る程の効果は現れないので、モモの種である桃仁を1、2個食べても問題はありません。
モモの種の桃仁(とうにん)は漢方薬の生薬として利用されてい、血流改善や月経による悩み、便秘や肩凝、関節痛に効くとされていますが、素人判断で桃仁を摂取するのは避けて、漢方資格のある人その容量を処方して貰う必要があります。
※桃仁は桃の種の核を取り出して、日干ししたものです※
【余談】
孫悟空とモモ
西遊記に登場しますが、天上界にはモモが実る蟠桃会(ばんとうえ)がありが、最初のモモは3000年に1回実をつけるこのモモを食べると仙人になれる。
次のモモは6000年に1回実をつけるこのモモを食べると不老長寿になる。
最後のモモは、9000年に1回実をつけるこのモモを食べる天地が続く限り行き続けられる。
蟠桃会(ばんとうえ)の管理人になった悟空は、これらのモモを全部食べつくし、不老不死になります。
切手は1979年中国発行の「西遊記切手」の中の一枚で、天上界のモモ園のモモを食べる孫悟空が描かれています。
切手は1958年サンマリノ発行の「果物と農産物切手」の中の一枚で、美味しそうなモモが描かれています。
切手は1993年台湾発行の「台湾フルーツ切手」の中の一枚で、美味しそうなモモが描かれています。
切手は2007年マルタ発行の「マルタフルーツ切手」の中の一枚で、見事に実ったモモが描かれています。
切手は2014年中国発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、見事に実ったモモが描かれています。
0 件のコメント:
コメントを投稿